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冬期ムッチリンピックはまだ続く
僕の猫背はそういう理由による。だから腰が悪い。3年前、腰痛で2週間動けなくなった時に医者はこう言った。
「君と同じ年齢の人が、天寿を全うするまでに必要な腰の軟骨の量が、ここ(山梨)から新宿までとするよね。でも君の場合、ここから八王子ぐらいしかないワケ。磨り減っちゃったのは自分のせいだからね。これはもうどうしようもないのよ。だからこれからはキチンとした姿勢で生きていってね。」
「そうですか…。でも先生がそう仰られるこの腰は、Hをする時に自分でも信じられないような、パフォーマンスを繰り広げるんですけど、本当にそんなに悪いんでしょうか…。」
「悪いですよ。」
「じゃあそれは“別腰”というやつですかね?甘いモノは別腹みたいな…。」
「自分でそう思うんならそうなんじゃないですかね。お大事に。」
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2月25日午後5時30分
健康ランドに到着。いつもはしないのだけど、今日は絶対に腰のマッサージを受けたかった。なんだかここ数ヶ月、ずっと調子が良くなかったからだ。
入館の受付を済ませたあと、マッサージの予約をする。前に一度だけ20分コース(1,800円)を体験したのだけど、かなり具合が良かったので、二度目の今回は40分コース(3,600円)を予約した。
「ご指名ございますでしょうか?」
「ないです。」
「男性と女性。どちらかご指定されますか?」
「そうですねぇ…。」
悩んだ。女性と触れ合うために生きているといっても過言ではない僕は、男か女の選択では迷うことなく女性を選択するのだけど、如何せん腰の状態が酷すぎた。男性の力強い指圧が功を奏するかも知れない。そういう期待があった。
「どちらでもいいです。」
運を天に任せた。どちらが来ても受け入れる気持ちでいた。それから1時間ほど温泉&サウナを楽しんだ後、マッサージ室へ向かった。
「本日担当させていただくN村と申します。宜しくお願い致します。」
そういって現れたN村君は、色白で肉付きがよくタッパもある、ゲイの雑誌に出たら即ブレイクしそうなイケメンだった。
首と腰を中心にやってくれるようお願いし、僕は夢のような世界に入る。嗚呼、指圧ってこんなに気持ちがいいのかぁぁぁ。
【ダイヒョウマッサージチュウ…ダイヒョウマッサージチュウ…ダイヒョウマッサージチュウ…】
マッサージ終了。いやあよかった!その後お茶のサービスを受けていると、N村君はこう言った。
「○番がズレていたんで治しておきました。」
うおぉぉ。○番がどこかなんてよく分からないけど、そういうこと言ってくれるのは嬉しいなあ。なんだかトクした気分になるよ。
N村君はマッサージも接客も完璧で、マッサージといえば“いやらしいマッサージ”しか知らなかった僕に、今回「マッサージ革命」を起こさせてくれた。
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僕はムッチリした女性が好きな“ムッチリスト”である。そして色白であれば、愛はさらに加速する。
そりゃあ、荒川静香の金メダルは嬉しい。日本人として本当に嬉しい。
(金メダル片手に微笑む静香)
(イナバウアーを決める静香)
でも今回の女子フィギュアで“ムッチリスト”の僕の目を釘付けにしたのは、何を隠そうスルツカヤ嬢、通称「スルたん」であった。
(嗚呼、愛しのスルたん。僕達ムッチリストのアイドルだ!)
スルたんはその色白ムッチリぶりにより、僕の中ではすべる前から金メダルが確定していた。残念ながら転んでしまったけど、その時のお尻に僕はどんなジャンプよりも高い得点をつけたんだ(*・o・*)
そして健康ランドにてムッチリマッサージャーN村君も高得点をたたき出した(*・o・*)
マッサージの腕もさることながら、その色白ムッチリぶりがスルたんを彷彿とさせたよ。スルたんもN村君も、ムッチリンピックなるものが開催されたら二人とも金メダル確定だと思う。
来月もN村君にマッサージしてもらおう。そして今度受付で訊かれたらこう言うつもりだ。
「ご指名ございますでしょうか?」
「あのう、名前を忘れてしまいまして…色白でムッチリした男性の…。」
「N村でしょうか?」
「そうです、そうです。その方をお願いします。」
“ムッチリスト”は“ハズカシガリスト”でもあったとさ。
〔text.The Gag Council〕
注 : 最近、ブログでア○ルの話題が多かったり、今回N村を気に入ったりと『ウタマロ代表男色疑惑』が浮上しそうな気配ですが、決してそんな事はありませんのでご心配なく。
三角な日本酒。
2月25日午後4時45分
「いらっしゃいませ。」
『三角屋』の小汚い店内に入る。いつもそうなんだけど、土日の午後は競馬帰りの客でいっぱいだ。
みな酒が入っているため声がでかい。「タラレバ」の話が嫌でも耳に入ってくる。まあ僕も競馬好きだったから気持ちは痛いほど分かる。
石和のWINSから少し離れたところにあるこのラーメン屋は、創業明治42年という歴史のある店で、僕は行くと必ずラーメンと小肉めし(セットで750円。ラーメンのみだと500円)を頼む。
醤油の味が立った、味は濃いけども油はほとんど浮いていない、昔ながらのスープ。麺は細い縮れ麺。メンマたっぷり。ナルトも嬉しい。海苔は2枚。具材の中で唯一気に入らないのがチャーシュー。脂身が一切なく、硬すぎて美味しいとは思えない。
最初この店で食べた時に、店側の入れ忘れかと思ったのだけど、ネギが入っていないのもこの店のラーメンの特徴である。慣れるとこれはこれでいいと思える。
肉めしは桜肉(馬肉)を使っている。玉葱など他の具材はナシ。桜肉オンリーの肉めし。これまた濃い味付けで、県外の方は少し驚くかも知れない。山梨は基本的に味付けが濃い。
「ラーメンとしょう肉めしをください。」
どこに座るか決める前に店員にそうオーダーした僕は、ハンチング帽をかぶり競馬新聞を眺めながら、瓶ビールを手酌している60過ぎぐらいのおっちゃんのテーブルに相席した。
ビールを飲み続けるおっちゃん。手をつけずにいるラーメンはもうノビノビになっている。
「お待たせしました。ラーメンとしょう肉めしです。」
僕はこの日、朝から何も食べてなかった。だから一気に掻っ込んだ。
そして僕が食べ終わる頃、ハンチング帽のおっちゃんは店員を呼んだ。
「…酒。」
数秒後、店員はおっちゃんの手もとで日本酒を注いだ。グラスから溢れる日本酒がキラリと光った気がした。
「…今日は負けた。」
おっちゃんは店員にそう言うと、日本酒を一口飲んでから、ようやくラーメンをズズっとすすった。
うんうんとうなずく店員と目があった。僕もうんうんとうなずいた。
「ごちそうさまでした。」
会計を済ませ、店から出るときにもう一度店内を振り返ってみると。
おっちゃんのグラスはもうカラだった。
〔text.The Gag Council 〕