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木村沙織と体育館に行こう (1)
鉄板焼を食べに行こう 〔rewrite〕で、△△日と書いたのがこの日であった。
仕事を早く切り上げ、○○を迎えに行く。彼女は先日鉄板焼に行ったのとは別の娘だ。
場所は同じく某ホテルの13階。今回もガラス窓に映る二人越しに夜景を見るも、何も感じなかった僕なのだけど、神戸牛のテンダーロインステーキは、サーロインステーキよりも美味しかったということだけ記しておく。
○○はこういう場所が似合う女性だと思う。思えば、以前付き合っていた時も、ダイニングバーであったり、オシャレな場所ばかり行っていたっけ。
シェフが挨拶をし去っていった。その後出されたデザートをまたもや半分以上残した僕は、○○の太ももを見ながらこう思った。
「ウタマロよ。隣に居るのが木村沙織という状況を想像できるかい?」
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木村沙織が好きである。言わなくても分かってるって?
ただ、今まで経験してきた状況に、木村沙織は悉(ことごと)くマッチしないでいる。
僕は齢30を過ぎた辺りで、完璧に顔の好みというものがなくなった。「ある程度可愛いければ大体OK!」という具合だ。
そして好きになるタイプといえば、フツーに短大や大学を卒業して、フツーにOLをして、フツーにキレイ目な格好をしている娘。
エビちゃんOLでも優ちゃんOLでも構わないが、とりあえずそういう格好でいる娘が好き。そして難しい話なんか出来なくてもいい。
だって、逢うなり「奈良の県職員が…」とか「尖閣諸島は…」なんて話し始める女は嫌だもの(笑)そういう話をすること自体は好きなのだが、可愛い女の子とは美味しいパスタの店の話や、それこそワインの話でいいじゃんって思う。
話を戻す。少しまとめる。
木村沙織が好きだ。
しかし今まで経験してきた状況…というか、女性とマッチしない。
言い方は悪いが、こんなにでかくて、いつもユニフォームだったり、ジャージばかり着ている女の子を好きになったことがない。
彼女が居るのはキャンパスでも、オフィスでも、ホテルのレストランでも、ダイニングバーでもない。
常に『体育館』。
たっ、体育館!
……。
これがキーワードになりそうだ。
これから数回に亘り、木村沙織と体育館と僕らの関係について考えていく。
木村沙織にもう一歩踏み込みたいなら、その辺りの解釈が必要となる。
皆様にはしばしお付き合い願いたい。
〔text.The Gag Council〕
〔2006/12/13 rewrite by The Gag Council〕
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