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もう恋なんてしないと言ってくれ。
「あれっ!Oさんの店にあんな可愛い娘いましたっけ?」
「ああ、彼女ねー。今日から入ったんですよ。」
「今日からですか?」
「うん、しかも高校生w」
「こっ、高校生!それにしても…いやーめっちゃ可愛いわ。」
超ド級とまではいかないが、かなーり可愛い。その娘の向かうベクトルは北乃きい。「ちょいきいレベル」がこんな片田舎にいると、それだけで驚く。
「Oさんが面接したんですか?」
「そうです。」
「素晴らしいですね。てか、Oさんはもうすぐ異動。次にこの店に来るのは…。」
「アイツですね。あのバカ。」
「大将だー!」
Oさんは大将を「アイツ」か、もしくは呼び捨て。絶対的優位な立場にいる彼は、簡単にいうと大将の元上司。ただ、二人にはそれだけでは済ませられない、深い関係が築かれていて…。
これを説明するのはかなり面倒であるから割愛させていただくが、機会があったら書くことにする。大将がオナニーし過ぎて、本当に、ホントーーに、ちんこから血が出たということを教えてくれたのはOさんなのだし。
「ま、アイツへの置土産みたいなもんかなw」
「あの娘のあの可愛さ。大将ならもれなくコクる。」
「ま…代表の言うように、も・れ・な・く でしょうね。」
「可哀想に。あの娘やめちゃうじゃないですかw」
「うーん、アイツに我慢するのを期待するしかないんだけど、無理かなーw無理だなーw」
「Oさん、というかどの店長もフツーに採用するだけなのに、いっつも大将が駄目にしちゃう。」
「アイツもいい歳なんでね。もう大丈夫かと…んーどうかなw」
その後30秒くらい、高校生が品出しする姿を見ていた僕は、近いうちに大将会が開かれるのを予感する。大将がフラれた時。それはイコール大将会の開催を意味するからだ。
ただ今回は開催されないで欲しい。大将には余計なマネをせず、仕事にのみ専念していて欲しいと願う。もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対ではなく、いい加減に、もう恋なんてしないと宣言してくれよ大将。
それくらい今回の女子高生は可愛かった。7割程度とはいえ、北乃きいに似ているというパワーは強烈なのだ。
今まで散々大将で楽しんできた僕が、今度ばかりは不祥事を起こさないでくれよと願う。
それほどのものなのだ。
槇原敬之 「もう恋なんてしない」
〔text.The Gag Council〕
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