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カルメン鎖国
ＳＡＰＩＯ
１０月２４日号
日本人よ、あの「国家との至福の一体感」を取り戻せ 石原慎太郎東京都知事にインタビュー
ペリーが驚いた「狡猾なる日本人」
－ パワーを持っていた日本人というと？
石原慎太郎（以下 石原） 例えば明治生まれの数学者の岡潔。もしノーベル賞に数学部門があったら、間違いなく受賞した人だ。彼は留学から帰国した時、昔の数学の天才が作った７つの難問をたった一人で解いてしまった。皆、感心して「どうして解けたんですか？」と尋ねたら、「これを解いてやろうと思って、芭蕉を研究したんだ」と。
岡さんは芭蕉が見た景色を眺めながら、自分の頭の中で、その芭蕉の名句を熟読玩味した。「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」と芭蕉が詠んだ立石寺まで行き、そのヒントで数学を解いてしまった。
戦後の経済人を見ても、僕と一緒に『「ＮＯ」と言える日本』を書いたソニーの盛田昭夫さん、ホンダの本田宗一郎さん、松下電器の松下幸之助さんなどは「外国に出て行って勝負しよう」という志があった。だから彼らとは国家の話をよくした。こうした先人たちがいるのだから、経営者やビジネスマンは、彼らの社会のリーダーとしての行動原理を真似したらいい。
－ そうした日本人独自の気概や感性は、日本が欧米流の近代化を始める以前の江戸時代に磨かれたともいわれる。
石原 そう。江戸の成熟は大変なもので、当時の世界の大都会で１００万人以上の人口があったのは江戸ぐらい。上水道まであったし、大規模な運河や水路が作られていた。抽象経済が発展し、先物買いなどもイギリス人の１００年前から米相場の中で日本人はやっていた。
－ 「鎖国」していても近代化は進んでいた？
石原 まさに鎖国こそが日本を発展させたのです。和辻哲郎は著書『鎖国』で「日本の悲劇」を言っているけど、僕は違うと思う。明治以降、日本の近代化が非常に短時間で進んだのは鎖国のおかげですよ。その間に日本人はものすごく成熟したのだから。
ペリー提督は浦賀に来航する前に、いろいろな国を見ていたが、自分が艦隊を率いて歴訪した国の中で、日本が圧倒的に優れている、「well organized」だと評している。それとこれは以外だけれど「外交が狡猾だ」と。
また知的好奇心が非常に強くて、返事が遅いから大砲を撃ち込んでやろうと準備していたら、漁師のスパイが報告したらしく、江戸から早馬が来て、「明日伺います」と告げられた。当日、自分と話したのは３～４人だったが、他にも３０人くらいが艦上にやってきて、皆、ばらばらに行動している。
後で聞いたら、不思議な筆記具（矢立）と懐紙を取り出し、蒸気機関や大砲を全部残らず写していった、と（笑）。それから数年で、幕府やいくつかの藩が蒸気機関を作ったんだから、その知的水準は本当にすごい。
だから３００年の鎖国が弾けた瞬間、急速な近代化が実現したわけです。大脳生理学者に聞くと、民族の混血は非常に優秀な人材を生むという。鎖国で国境を閉じていたからこそ、この狭い島国で多民族の混血が進み、近代化に向かうポテンシャルが高まった。
多元なルーツを持つ今日の日本人なるものは鎖国での混血でできたのだと思う。その日本人は深層では今でも他民族にない優れた感性や情念を持っています。数学も物理学も電気工学も日本人は非常に優れている。これは江戸がインキュベート（培養）した大きな遺産です。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
１０月頭に僕とカルメン（注）を襲った「あの事件」が解決して早一週間。
〔注：ウタマロ代表のおてぃんてぃんの名前。かなりラブリィな名前であるが、その色よりも更に汚れまくっている。回数をこなすのと、カチンコチンなところがウリ
〕
結局、改心まで至らなかったものの、猛省はした僕に対し、カルメンときたら反省の色など微塵も見せず、携帯をいじくっては地元のデリヘルのＨＰをチェックしている。
昨日のお昼休みだって、御用達の地元デリ○ル『Ｔ』にお気に入りのＡ嬢（テレ東の亀井京子似。ロリ系天然巨乳。カルメンが今一番愛している女性。）が週末から出勤するのを確認するやいなや、早速予約をしようとする始末。
今まで甘やかしてきたツケか？カルメンがこんなにダメダメさんだとは思わなかったよぉ
教育して叱らなければいかん。
というワケで、会社から家まで遠くない僕は、帰ってソッコーでおなにぃし、カルメンを泣かせてやった。この馬鹿カルメンめ
それでもカルメンは落ち着かない。今日も駄々をこねまくって、デスクの下でギンギンしている。
どうしたものか……そうだ！鎖国しよう。カルメンを外界（女性）と触れ合わせないことにする。
鎖国してパワーが蓄積され、開国したときにカルメンは抑えきれない程の見事な成長を遂げるかも知れないが、それはそれでいいじゃないか。
とにかく一旦カルメンを鎖国する。だって収拾がつかないもの。
ここで「江戸時代」を「童貞時代」に置き換えてみると、みうらじゅんがいつも言っている『童貞力』というものが容易に理解できてしまうことに気付いた。
ついでといってはなんだけど、童貞じゃないけど童貞のフリをすることにした。今日から数ヶ月、僕は女性に対しうじうじとし、悶々とした日々を送る。
カルメン鎖国。
みんなお前のためなんだよ…。
〔text.The Gag Council〕
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１０月２４日号
日本人よ、あの「国家との至福の一体感」を取り戻せ 石原慎太郎東京都知事にインタビュー
ペリーが驚いた「狡猾なる日本人」
－ パワーを持っていた日本人というと？
石原慎太郎（以下 石原） 例えば明治生まれの数学者の岡潔。もしノーベル賞に数学部門があったら、間違いなく受賞した人だ。彼は留学から帰国した時、昔の数学の天才が作った７つの難問をたった一人で解いてしまった。皆、感心して「どうして解けたんですか？」と尋ねたら、「これを解いてやろうと思って、芭蕉を研究したんだ」と。
岡さんは芭蕉が見た景色を眺めながら、自分の頭の中で、その芭蕉の名句を熟読玩味した。「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」と芭蕉が詠んだ立石寺まで行き、そのヒントで数学を解いてしまった。
戦後の経済人を見ても、僕と一緒に『「ＮＯ」と言える日本』を書いたソニーの盛田昭夫さん、ホンダの本田宗一郎さん、松下電器の松下幸之助さんなどは「外国に出て行って勝負しよう」という志があった。だから彼らとは国家の話をよくした。こうした先人たちがいるのだから、経営者やビジネスマンは、彼らの社会のリーダーとしての行動原理を真似したらいい。
－ そうした日本人独自の気概や感性は、日本が欧米流の近代化を始める以前の江戸時代に磨かれたともいわれる。
石原 そう。江戸の成熟は大変なもので、当時の世界の大都会で１００万人以上の人口があったのは江戸ぐらい。上水道まであったし、大規模な運河や水路が作られていた。抽象経済が発展し、先物買いなどもイギリス人の１００年前から米相場の中で日本人はやっていた。
－ 「鎖国」していても近代化は進んでいた？
石原 まさに鎖国こそが日本を発展させたのです。和辻哲郎は著書『鎖国』で「日本の悲劇」を言っているけど、僕は違うと思う。明治以降、日本の近代化が非常に短時間で進んだのは鎖国のおかげですよ。その間に日本人はものすごく成熟したのだから。
ペリー提督は浦賀に来航する前に、いろいろな国を見ていたが、自分が艦隊を率いて歴訪した国の中で、日本が圧倒的に優れている、「well organized」だと評している。それとこれは以外だけれど「外交が狡猾だ」と。
また知的好奇心が非常に強くて、返事が遅いから大砲を撃ち込んでやろうと準備していたら、漁師のスパイが報告したらしく、江戸から早馬が来て、「明日伺います」と告げられた。当日、自分と話したのは３～４人だったが、他にも３０人くらいが艦上にやってきて、皆、ばらばらに行動している。
後で聞いたら、不思議な筆記具（矢立）と懐紙を取り出し、蒸気機関や大砲を全部残らず写していった、と（笑）。それから数年で、幕府やいくつかの藩が蒸気機関を作ったんだから、その知的水準は本当にすごい。
だから３００年の鎖国が弾けた瞬間、急速な近代化が実現したわけです。大脳生理学者に聞くと、民族の混血は非常に優秀な人材を生むという。鎖国で国境を閉じていたからこそ、この狭い島国で多民族の混血が進み、近代化に向かうポテンシャルが高まった。
多元なルーツを持つ今日の日本人なるものは鎖国での混血でできたのだと思う。その日本人は深層では今でも他民族にない優れた感性や情念を持っています。数学も物理学も電気工学も日本人は非常に優れている。これは江戸がインキュベート（培養）した大きな遺産です。
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１０月頭に僕とカルメン（注）を襲った「あの事件」が解決して早一週間。
〔注：ウタマロ代表のおてぃんてぃんの名前。かなりラブリィな名前であるが、その色よりも更に汚れまくっている。回数をこなすのと、カチンコチンなところがウリ
〕結局、改心まで至らなかったものの、猛省はした僕に対し、カルメンときたら反省の色など微塵も見せず、携帯をいじくっては地元のデリヘルのＨＰをチェックしている。
昨日のお昼休みだって、御用達の地元デリ○ル『Ｔ』にお気に入りのＡ嬢（テレ東の亀井京子似。ロリ系天然巨乳。カルメンが今一番愛している女性。）が週末から出勤するのを確認するやいなや、早速予約をしようとする始末。
今まで甘やかしてきたツケか？カルメンがこんなにダメダメさんだとは思わなかったよぉ
教育して叱らなければいかん。
というワケで、会社から家まで遠くない僕は、帰ってソッコーでおなにぃし、カルメンを泣かせてやった。この馬鹿カルメンめ
それでもカルメンは落ち着かない。今日も駄々をこねまくって、デスクの下でギンギンしている。
どうしたものか……そうだ！鎖国しよう。カルメンを外界（女性）と触れ合わせないことにする。
鎖国してパワーが蓄積され、開国したときにカルメンは抑えきれない程の見事な成長を遂げるかも知れないが、それはそれでいいじゃないか。
とにかく一旦カルメンを鎖国する。だって収拾がつかないもの。
ここで「江戸時代」を「童貞時代」に置き換えてみると、みうらじゅんがいつも言っている『童貞力』というものが容易に理解できてしまうことに気付いた。
ついでといってはなんだけど、童貞じゃないけど童貞のフリをすることにした。今日から数ヶ月、僕は女性に対しうじうじとし、悶々とした日々を送る。
カルメン鎖国。
みんなお前のためなんだよ…。
〔text.The Gag Council〕
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