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夜の彼については僕が解釈しよう(2)
5年前も、そして今回もS社長はそう言った。
新潟で代々続くS社長の会社は、僕らの業界ではかなり有名だ。S社長で七代目らしい。初めて会うまでよく耳にしていたのは、仕事に厳しかった先代社長に比べ息子のS社長ときたら…というものだった。
名家の名に恥じることなく、仕事が出来、財もあって、厳粛だった先代社長。しかし、その息子のS社長はいい加減で、女好きで、道楽者。
今まで散々いろんなことを言われてきたのだろう。飲んでいる最中、S社長は「俺は馬鹿なんだよ!」を繰り返す。
僕は凄く気持ちが分かる。何故かって?スケールはかなり小さくなるけど、僕だって似たようなものだったからだ。
小さい頃からそうだった。オモチャを持っているだけで、馬鹿息子呼ばわりされた。ちょっといいものを身に着けているとイコール馬鹿息子になってしまう。具合が悪い時に車で学校まで送ってもらえば馬鹿息子、女の子に何かあげると馬鹿息子。もうどうやったって馬鹿息子と言われるのだから仕様が無い。
そうやって言われ続ける。すると悩むより、どうせ言われるんだから、割り切っちゃったほうが利口ということに気付く。それがS社長の「俺は馬鹿なんだよ!」であり、僕の「親は本当に立派なんですが、僕は全く持ってどうしようもなくて…。」というセリフにつながる。
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3月9日
「俺は馬鹿なんだよ!」
「大丈夫です社長。僕も馬鹿ですから。」
「そうかそうか(笑)でもなあ、最近アイツのところに行ってないから怒られちゃうなあ…。」
「アイツって、お気に入りの娘でも居るんですか?」
「おうよ。Mっていうんだけどな。こっれがまたおっぱいが大きいんだ。でも、最近行ってないから怒ってんだろうなぁ。二ヶ月も行ってないからさぁ。」
「怒って欲しいんですよね(笑)」
「ばっか、、、うん、まあな。」
懇親会後、そんな話をしながらタクシーで古町に着いた僕ら。するとポンビキ達が寄ってきた。彼らは4、5人居たが全員S社長にお辞儀してきた。
「あれー、S社長ご無沙汰じゃないですかぁ。」
「おうっ、二ヶ月も来てなかったよ。M居るか?」
「いますよー。すぐご案内できますよ。」
「ちょっと待て、いくらだ?」
「そうですね、えーっと…。」
こんな感じで一件目に入店。
この日分かったのは、S社長は入店時に必ず値段をチェックし、そして必ずまけさせるということだ。
うん、アンタ馬鹿じゃないよ!
…と、この時はそう思っていたのだが。
(つづく)
〔何かあったのー!?とお思いでしょうが、すみません。まだまだ引っ張らせていただきます!それでは皆様おやすみなさいzzz〕
〔text.The Gag Council 〕
コメント
素敵やん!
自分のことを馬鹿といえる人は素晴らしいと思います♪
馬鹿になれ~っ!
はい、そうですね(^^)
僕も馬鹿と呼ばれるようにがんばらないとね(笑)。
ボンジュール・ムッシューCherish!
Cherishさんおはようございます!
テレ東ラヴァーズは「馬鹿になれ」が基本精神となっております(笑)
さて、今日のWBC韓国戦!必勝ですね、うんうん!!
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