ウタマロ企画会議室

十年くらい前の話になるか。

その日、僕はなんの目的もなく東京へ向かった。今の僕であれば上京イコール吉原遊びとなるのだけど、その時は本当になにも予定がなかった。

新宿に着くと、何の考えもなしに総武線に乗り込んだ。僕が何も考えず、ただふらふらと行動するというのは非常に稀なことで、これを書いている今も何であの時総武線に乗ったのだろう？と不思議に思っている。

電車の中でふと我にかえり、ああこれからどうしようと悩んでみる。あれ、もう市ケ谷じゃないか。そうだ水道橋で降りればいいや。

水道橋といえばプロレスファンの聖地である。僕は小走りで後楽園ホールまでの橋を突っ切った。

「今日は何かやってるかなあ。新日でもやっていれば。あ…これから全女がやるや。」

一時間後に全日本女子プロレスの興行が行われる。プロレス観戦歴は長いので女子プロも勿論観たことはあったが、それは小さい頃クラッシュギャルズを観に行った程度のもので、大人になってから一人会場に足を運び、女子プロを生で観るというのは始めての行為であった。

第一試合が始まり、徐々にボルテージが上がっていった僕であったが、興奮のピークはメインで訪れた。生の豊田真奈美があんなにいいものだなんて思わなかった。


（偶然見つけた画像。凄いねコレｗ）

「飛翔天女」と呼ばれている彼女。その日はリングの中だけでなく、僕の心の中でも飛んで飛んで飛びまくった。

帰宅した僕は、生まれて初めて女子プロレスラーを使った(*・o・*)それほど彼女は良すぎた。

それまでクドメ（工藤めぐみ）であわや「スワッ！女子プロレスラーで初おなにぃか！」という危機があったものの、それをなんとか乗り越え、「女子プロレスラーは使うまい」と貞操を守ってきた僕であったが、生の豊田真奈美にスッカリやられてしまった。

それからタガが外れたようで、ＪＷＰの美咲華菜（本谷香名子）にだいぶお世話になる。


（懐かしいなあ本谷。今は何してるんだろう。）

「女子プロレスラー解禁！」は、２３年間の僕のオナニー人生の中で、上位に数えられるエポックメイキング的な出来事である。

それからオナペットに関して、本当にタガというものが全く無くなったからだ。友人の彼女でも平気で使う。ウタマロ代表、無差別オナニー人生の幕開けである。

豊田真奈美ありがとう。プロレスありがとう。

昨日からテレビをつける度に現れる「あの坊主頭」の件だって、プロレスなら笑って許される。プロレスには大いなる包容力がある。ジャンル自体が衰退してしまって、亀親子を飼う資金が無いのが問題だけど…。

兎にも角にも、プロレスが僕に与えてくれたものは非常に大きい。

これからはプロレス復興のために、定期的にログをアップしていきたい。

それは飛翔天女へのせめてもの恩返しでもある。


〔text.The Gag Council〕

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