ウタマロ企画会議室

「うわぁ、バナナみたいな香りですね♪」

「ホントだ。いい匂い～。」

「この匂い、凄くフルーティーな感じがします。」

僕が頼んだ大吟醸の香りで喜ぶ３人の女性。いずれも２０代前半。これは先週、彼女達を焼き鳥屋に連れて行ったときの話。

「飲むとこれが美味いんだけどなぁ。」

残念ながら皆お酒が飲めないという。勿体無い。ならば僕が４人分飲んでしまおう。帰りは家まで送ってくれるというしね♪

最初だけ日本酒にしてあとは焼酎にしようと思っていたのだけど、匂いが彼女達に好評だったので僕はそのまま日本酒を飲み続けた。

もう止めようと思い、締めに頼んだ発泡日本酒がこれまたブレイク。結局、最初から最後まで日本酒を飲み続け…。

そして僕は潰れることとなった。

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日本酒は美味い。これは間違いないのだが、僕は普段飲まない。

酔いが重いし、次の日に残るからだ。

日本酒には雑味分としてアミノ酸他さまざまな成分が含まれている。これが旨みにつながっているのだけど、飲み過ぎた場合これらの成分が体内に残りなかなか処理されない。

肝臓はまず“毒物”であるアルコールを先に処理するためだ。

醸造酒（日本酒、ワイン、ビールなど）の二日酔いがツライのは、この雑味分のせいだといわれている。

ウイスキーならかなりの量を飲んでも、次の日ケロっとしている僕なのだけど、日本酒だと「ちょっと飲み過ぎたかな」程度で翌日の体は不調を極める。

ただ二日酔いで「もう二度と飲みたくない」と思っても、同じように飲んでしまうのが酒飲みだ。

ご多分に漏れず僕もそうで、今回も分かっていながら日本酒を飲み続けた。飲まない人からすれば、馬鹿としか言いようがない行為だろうなぁ。

100%のアルコール20グラムを含むお酒の量を「酒一単位」と計算するそうだ。

アルコール度数15%の日本酒なら一合（180ml）で約1単位（27ml）、40%のウイスキーならダブル（60ml）で約1単位（24ml）、4.5%のビールなら中瓶1本（500ml）で約1単位（22.5ml）というわけだ。

多くの場合、飲酒量とその期間と、肝機能異常の進み方は比例関係があるのだけど、男性の場合「三酒単位」を毎日、女性の場合「一酒単位」を毎日飲み続けると肝障害を起こす。

たった二週間でも「六～十酒単位」のお酒を飲み続けると、健康診断で何も問題のない男性であっても脂肪肝が発生する。

アルコール性肝炎や重度脂肪肝の患者にアンケートをとると、男性の場合は１０～１５年の間、「二酒単位」以上を一週間に３～５日、女性の場合は５～８年の間、「一酒単位」以上を一週間に三～五日飲んでいたという結果がでたそうだ。

…こりゃ参ったなあ。

とはいえ、ここまで分かっていても、飲むのを止めますかと言われたら答えはＮＯだ。

送ってもらった場所から家まで歩いて帰る途中、僕はどこかに落ちたらしい。記憶がないから分からないけど、裸になってみたら体中が傷だらけだった。

それでもまだ飲むよ。

お酒は美味い。

なければ人生が楽しくない。

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さて、ここから最近の世の中について考える的なログにしようと思ったんだけど、どうやら僕の足りない頭では書き上げられそうにない。

飲酒運転は悪いことだと思う。擁護は出来ないが、ただ地方の事情も分かるんだよね。

なにかうまい方法はないものか。

誰か頭のいい人考えてくださいよ。

特にマスコミの方で、誰か。


〔text.The Gag Council〕
〔2006/9/25 rewrite by The Gag Council〕


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