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プロレス頭で生きぬける。
皆が『赤いパンツの頑固者』を知っていれば、「なるほど」⇒「じゃ、仕様がない」となって一件落着するのに。
同じく、ellaさんのところにやってくる常連の〇〇さんが、いくらダメダメ人生を歩んでいるからって、僕からすると「ミスターポーゴのような人だもの。」と納得することで、ひとり寛容な気持ちになれる。ある意味、プロレス者の特権だ。
「Hさんは木戸修の髪型。」「Nさんは中牧のようなヤツだから気をつけろ。」「三沢が丸藤を可愛がるように、俺もKクンを可愛がっている。」なんて表現が通じれば、すっごくハナシがかみ合うのに、みんななかなか知らないんだよなあ、プロレス&格闘技のこと。
初めて就職した会社では、年老いたカール・ゴッチ本人から「ナイスネック」と首を褒められたOさんがいたし、なにより僕が心の底から敬愛するプロレス者であり、仕事でも最高にお世話になったマスク・ド・バックファイヤー氏がいた。今からすると、夢のような環境。
上司から嫌な思いをさせられても、「大仁田の下で働くよりきっとマシ。」だとか、「高野兄弟にいじめられるよりはいい。」と励ましあえたし、「邪道、外道に出生のことでイジられるも、ネタにしちゃう金村のようでないと。」と前向き姿勢にもなれた。なんでもプロレスに結びつけたお蔭で、社会人として成長していったようにおもう。
世知辛い世の中になった。
社会人になって十数年。振り返ってみても、今が一番キツイ。なにしろウチのお客さんが皆しんどい。なので、ウチもしんどい。ただ、「だからこそのプロレス頭ではないか。」と思っている。こういう時こその、プロレス頭ではないかと信じる。
目指すはビンス・マクマホンである。
〔text.The Gag Council〕
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